歴史(先史沖縄)記事一覧

波上宮の鳥居波上宮は那覇市若狭にある神社で、中心部の国際通りから徒歩でアクセスできる神社だ。琉球王国において、王府から特別な扱いを受けた琉球八社の一つであり、中でも最高位として古来から特別な存在として、一目置かれた神社である。那覇港の高台にあり、海がすぐ目の前の崖の上に位置している。祭神は伊弉冉尊、速玉男尊、事解男尊、海に近いことから海上安全や豊漁、厄除け、家内安全、病気平癒の祈願、心願成就、商売...

港川人の発掘調査沖縄は今でこそ独立した一つの島であるが、その昔は沖縄と大陸は陸続きとなっていた。近年発掘調査から様々な生物が発見されている。沖縄に人類がいつから住むようになったのか、はっきりしたことは解明されていないものの、那覇市では約3万2000年前の人骨が出土しており、具志頭村では約1万7000年前の港川人の人骨が出土していることから、この頃からすでに人類は住み着いていたと考えられている。これ...

港川人とは約1万8000年前の旧石器時代に日本の沖縄にいた人類である。もっともよく知られているのが、1967年〜1972年にかけて大山盛保氏によって、沖縄南部のガンガラーの谷から約1キロ離れた海岸の石灰岩採石場で発見された人骨であり、これを機会に発掘調査が本格的に行われるようになった。石灰岩採石場で発見されたのは全部で9体であり、そのうち4体は全身状態が非常によいかたちで見つかっている。そのうちの...

浦添貝塚は浦添市の国道330号線沿いの伊祖トンネルの上にある、約3000年前の縄文時代後期の遺跡である。観光地としてはややマイナーであるが、先史沖縄を知る上ではとても重要な場所である。日本本土では縄文時代となるが、厳密に言えば沖縄ではこの時代のことを貝塚時代と呼び、この時代は約6・7000年前から平安時代までをさす。この時期に沖縄発掘されている遺跡は、海に生息する生物や貝類が多く貝殻や魚の骨などが...

沖縄の貝塚時代は、主に日本が縄文時代であった貝塚時代前期と、弥生時代から平安時代にあたる貝塚時代後期の2つに大きくわけられる。沖縄では今から約6600年前に九州や奄美地方からやってきた人によって縄文文化が伝えられ、それが土台となって沖縄独自の貝塚文化が生み出されたのである。日本本土は縄文文化から次第に稲作や鉄・青銅器などを使用する弥生文化へと変化していく中で、沖縄では海や山のものを獲って暮らす生活...

仲泊遺跡は那覇空港から約1時半、ホテルルネッサンスリゾート沖縄を超えた先にあり、観光地としてはややマイナーであるが、その分静かな雰囲気が漂う場所である。沖縄北部国頭郡恩納村にある沖縄先史時代の遺跡であり、1975年4月に国の史跡に指定されている。すぐ近くには恩納村の美しい海岸や森があり、自然豊かな場所に位置している。沖縄県にある同じ時代の遺跡としては、県内最大級の規模で保存されておりとても見応えの...